蒸着の温度について

おはようございます

お盆が明けても、暑い日が続いておりますね
夕立ちも多い季節ですので、お出かけの際はお気をつけてくださいね

さて、今日の蒸着日記は、蒸着温度についてお話しして行きたいと思いますよ( *´艸`)
蒸着をする時に、蒸着機内の温度を高くして蒸着をすることが多いです

理由は、蒸着中の温度をあげる事で、基板と蒸着材料(薄膜)の密着性を向上させる事ができるからです(´▽`*)

しかし、ガラスやプラスチックの基板は、熱を上げ過ぎると基板が柔らかくなり溶けてしまいます
そのため、温度は上げ過ぎないように注意しないといけません

 勿論、溶けるのはNGですが、基板に温度がかかり、膨張してしまうと「クラック」というひび割れの原因にもなってしまいます

クラック

 膜設計者は、温度も考えながら日々設計しています(`・ω・´)ゞ

 また、蒸着では、「蒸着材料」が気体になる温度も大切です

過去に蒸着の仕組みについて記事を書かせて頂きました
 
簡易図
 蒸着材料を熱し、気体にして基板に薄膜を生成するのですが、材料によって気体になる温度は違います
 そのため、材料に当てる温度も、材料毎に変更しています
 また、お料理ではお鍋に強火で火をかけるのか、それとも、弱火でじっくり温度をかけていくのかなどの「火加減」が大切と思います
蒸着も、同様に材料を溶かす温度をどのようにするのかパターンはとても大切になってきます(; ・`д・´)
 このパターンによって、蒸着する速度などが変わってしまうのでとても大切なのです!
 
これからも、温度を大切にしながら蒸着していくぞ(`・ω・´)ゞ
 
次回 9/28 更新予定 

ちくま精機の真空蒸着

蒸着は真空で薄膜を作成する方法の一種です。ちくま精機の真空蒸着は、抵抗加熱蒸着法と電子ビーム蒸着法を行っております。ちくま精機の真空蒸着についての詳細は真空蒸着の設計・試作・量産ページをご覧ください。 

この記事を書いた人

召田(真空蒸着)

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